モアサナイトとキュービックジルコニアの違いとは

モアサナイトとキュービックジルコニアの3つの違い

ダイヤモンドに似たジュエリーとして知られる、モアサナイトとキュービックジルコニア。どちらも輝きの強いジュエリーですが、選ぶならどちらだと思われますか？

両者の違いについて、よく理解している人は少ないはず。そこで今回は、輝きと価格、硬さの3点で、モアサナイトとキュービックジルコニアを比較。それぞれの特性について解説します。

違い① : 輝き

モアサナイトとCZ違い_光の分散、屈折
最初に、モアサナイトとキュービックジルコニアの輝きについて比べてみましょう。

宝石の輝きは一般的に、「光の屈折率」と「光の分散度」の2つで表されます。
「光の屈折率」の数値が高いほど、より強い輝きを放ち、「光の分散度」が高いほど、虹色に近い鮮やかな輝きを放ちます。この「光の屈折率」を見ると、モアサナイトは2.65～2.69。対して、キュービックジルコニアは2.14。つまり、モアサナイトのほうが輝きが強いということです。

一方、「光の分散度」は、モアサナイトは0.104。対して、キュービックジルコニアは0.060。つまり、「光の分散度」においてもモアサナイトが上回っていて、色鮮やかな輝きを放つことが分かります。ちなみにモアサナイトの「光の屈折率」と「光の分散度」は、実はダイヤモンドも上回っています。このことから、モアサナイトはあのダイヤモンドよりも強い、そして、色鮮やかな輝きを持つジュエリーであると言えます。

違い②：価格

次に、価格について比較してみます。こちらは、取扱店によって多少の違いはありますが、モアサナイトよりキュービックジルコニアのほうが安いことがほとんどです。

ただ、どちらもダイヤモンドの5分の1、もしくはそれ以上にリーズナブルな価格で購入できます。

違い③：硬さ

最後に、モアサナイトとキュービックジルコニアの硬さを比較してみましょう。

ジュエリーの硬さを測定する際には、「モース硬度」という単位が使われます。モース硬度とは、摩擦や引っかき傷に対する強さを表した数値です。

モアサナイトのモース硬度は9.5。キュービックジルコニアは8.5です。つまり硬度においてもモアサナイトがキュービックジルコニアを上回っているということです。モアサナイトは、擦れたり、引っかいても傷がつきにくいので、普段使いのジュエリーとしてもおすすめです。

モアサナイトとキュービックジルコニアについて

モアサナイトとは？

モアサナイトは隕石から発見された、炭化ケイ素からなる鉱物です。元々は、自然界に存在しないため、非常に希少価値が高く、高価なものでした。ですが昨今では、この鉱物を再現して、合成のモアサナイトが作られるように。そのことから、かなりリーズナブルに購入できるようになりました。

強い輝きと硬さという特性を持つモアサナイトは、工業的利用に加え、ジュエリーとしての価値も高まる一方、昨今は婚約指輪に選ばれることも増えています。

さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

奇跡のジュエリーモアサナイトとは？

キュービックジルコニアとは？

キュービックジルコニアとは、ジルコニアにイットリウム、カルシウム、マグネシウム、ハフニウムなどの鉱物を加えて作られた人造石です。時々ジルコニアと混同されることがありますが、こちらは自然界にも存在する天然石ですのでご注意ください。

いかがでしたでしょうか。今回はモアサナイトとキュービックジルコニアの違いについてご紹介してみました。どちらも素敵なジュエリーですが、輝きと硬さはモアサナイトに、価格の手頃さについてはキュービックジルコニアに軍配が上がるようです。

ぜひ、選ばれる際の参考にしてみてください。

さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

モアサナイトを選ぶとき、気をつけたい３つのこと

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